ファーストベースに当たったボテゴロ、安打を記録するかどうか

審判・ルール

先日の試合で、ファーストへのボテゴロがありました。そんなに早い打球でなく前進して捕球してもいいんじゃない?くらいのゴロです。

そのゴロがファーストベースに当たりランナー出塁。

ヒットかエラーか。

そのプレイの瞬間、チーム内でも意見が分かれました。

今のヒットでしょう!?

いやいやエラーやって!

さてどっち?

安打の定義

いつものように公認野球規則から確認します。

安打の記録は、本条規定により、打者が安全に塁に達した場合にその打者に与えられる。

(a)次の場合には安打を記録する。

(1)フェアボールが、野手に触れる前に、フェア地域に落下するか、フェア地域の後方のフェンスに当たるか、あるいはフェア地域のフェンスを越えたために、打者が安全に一塁(またはそれより先の塁)に生きた場合。

(2)フェアボールが強すぎるか、または弱すぎたために、野手がその打球を処理しようとしたがその機会がなくて、打者が安全に一塁に生きた場合。

(以下、今回の項目とは関係ないと思われるため省略致します)

公認野球規則10.05 安打 より

ベースに当たったので、機会がないと言えばないし、前進して捕球できるようなゴロだったのでそう考えると機会があったとも言えます。

微妙…

逆に失策の観点から確認してみます。

失策の定義

(a)次の場合には当該選手に失策を記録する。

(1)打者の打撃の時間を伸ばしたり、アウトになるはずの走者を生かしたり、走者に1個以上の進塁を許すようなミスプレイ(ファンブル、落球、悪送球)をした野手に、失策を記録する。

【原注1】はっきりとしたミスプレイをともなわない緩慢な守備動作は、失策とは記録しない。たとえば野手がゴロをきちんと処理したものの、一塁への送球でアウトにできなかった場合、その野手には失策は記録しない

【原注2】記録員が失策を記録するにあたって、野手がボールに触れたか否かを判断の基準にする必要はない。

(以下省略)

公認野球規則10.12 失策 より

引っ掛かるのは、

“アウトになるはずの走者を生かしたり“

という点ですね。

これも前進すればアウトになったんじゃない?

と言われればそうだし、前進しなくて捕球できればアウトだったように思います。

グラブに当たったどうか

調べて一つわかったのは、

エラー=グラブに当たった(ファンブル、落球)

ではないということですね。

グラブに当たっていなければヒット

みたいに言われたりしてましたが、ルール上はグラブに当たる当たらないは関係ないということですね。

打者有利

グラブにも当たってないし、守備機会があったと言えばあったし、でもベースに当たってるし…。

ただ、公認野球規則を読み解いていくとこう書かれています

安打に記載された最後の一文。

【原注】本条各項の適用にあたって疑義のあるときには、常に打者に有利な判定を与える。

打者有利!!

知らんかった!

要約すると、微妙なときはヒットでええやん。

そしたら、打者も打率上がるし、野手もエラーにならんし。

っていうところでしょうかw

ヒット1本で打者のモチベーションは変わります。

微妙な判定のときはヒットでお願い致します。

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