草野球の最終回は暴走してでも本塁へ突っ込む覚悟が必要

野球


野球というスポーツは、タイムリミットのないスポーツです。

草野球というのは、タイムリミットがあります。

公式戦でなければ、草野球は試合が攻撃・守備の途中で終了します。時間があればというのは言い訳に過ぎません。ゲームセット、タイムアップの後で、たら、れば、を言い出してもキリがありません。

最終回いかに戦うか、いかに逆転するかを、先日、実際の試合での最終回に起きた状況を元に解説していきます。

状況:3−5の2点ビハインド1アウト満塁

最終回に1点を返し、2点差を追う最終回、1アウト満塁。押せ押せでの状況。

狙うは3点返してのサヨナラです。ただし、時間はありません。

作戦はギャンブルスタート

ホームゲッツーは避けたい、というよりも時間的にはラストバッターでした。

なので、ホームでのフォースアウトは避けたい状況。打者が打てば、野手が投げれば何か起きる可能性は充分にあるからです。

長打で3点サヨナラ。ワンヒットでも内野ゴロでも3点を取りにいきます。

エンドランも考えましたが、相手投手の制球が定まってなかったし、バッターにも集中して欲しかったのでノーサイン。

ただし、ランナーにはバッターが打つ、もしくは振り出したらGO!の指示。ここでのライナーゲッツーは仕方ありません。

勝負はこの1打で3点取ること。

1アウト満塁でラストバッターで3点を取るには、長打か1ヒット、内野ゴロの突入しかありません。

結果

センターへライナー性への飛球、落ちたと思われましたが、ライナー気味のセンターフライ。

ランナーは私の指示で全員飛び出しています。

捕球した時点で走者全員が次の塁をすでに超えています。戻れません。

捕球したセンターはセカンドに投げてダブルプレーで試合終了。

今のプレーで1点は返しましたが、4−5で力及ばず1点差負け。

そうです。1アウト満塁センターフライで1点を返しました。

?????

3塁ランナーのタッチアップで1点です。

3アウトの置き換え

センターがセカンドに投げてダブルプレーで試合終了していません。

守備陣が競技場を去って試合終了です。

第3アウトが成立した後、ほかにアピールがあり、審判員がそのアピールを支持した場合には、そのアピールアウトが、そのイニングにおける第3アウトとなる。

また、第3アウトがアピール成立した後でも、守備側チームは、このアウトよりもほかに有利なアピールプレイがあれば、その有利となるアピールアウトを選んで、先の第3アウトを置き換えることができる。

“守備側チームのプレーヤーが競技場を去る“とあるのは、投手および内野手が、ベンチまたはクラブハウスに向かうために、フェア地域を離れたことを意味する。

公認野球規則7.10(d)

つまりは、相手側は3アウト目を3塁ランナーで取らなければならなかったということです。

アウトの置き換えとか難しいすぎない??と思うかもしれませんがもう少し単純に言うと、3ランナーはタッチアップしただけです。

ランナーはタッチアップしただけ

飛び出しているのにタッチアップも何もないやん!と思うかもしれませんが、リタッチが早いかどうかはアピールプレイです。アピールが無ければ成立します。

例えば同じ状況で、

1アウト満塁。センターフライとします。

2、3塁ランナーがタッチアップしたとします。1塁ランナーはステイのまま。

レフトはホームは間に合わないと判断し、2塁ランナーを刺すため3塁へ送球したとします。

あり得る状況です。

3塁ランナーがホームインした後に、2塁ランナーがアウトになっても、ホームインですよね?

タッチプレーの違いは置いといて、理屈としては、そのプレーと同じです。

アウトの置き換えも公認野球規則に定められていますが、簡単に言えばそういうことです。

第3アウトが次のような場合には、そのアウトにいたるプレイ中に、走者が本塁に進んでも、得点は記録されない。

⑴得点の打者走者が一塁に触れる前にアウトされたとき。

⑵走者がフォースアウトされたとき。

⑶前位の走者が塁に触れ損ねてアウトにされたとき。

公認野球規則 4.09 得点の記録【付記】より

フォースアウト以外は先にホームインすればほぼ得点です。

今後の為、考えられる作戦

ファーストでアウトを取ってもらう

同じ状況で同じ飛球の場合は、

ファーストランナーをいかにセカンドランナーに見せかけて、ファーストでアウトを取ってもらうか。

ファーストでアウトを取られれば、2、3塁ランナーが帰っていれば同点です。もしくはライトフライ狙いでファーストへ送球を誘導する。

3ランスクイズ、3ランエンドラン

一般的にエンドラン、ツーランスクイズですが、ファースト、セカンドランナーはそれ以上の勢いで突っ込む!

ピッチャーが投げる時には、次の塁を超える勢いでいく。

それくらいの勢いでいけば、相手も完璧じゃありません。エラー、悪送球などの可能性は充分考えられると思います。

打ち勝つ野球、やはり長打狙い

ラストバッターを信じて最終回押せ押せで押し込む!

単純明快ですけどねww

自分を信じ、メンバーを信じ突入

どんな作戦を遂行するにしても、最後はやはり全員を信じての突入しかないような気がします。

たかが草野球、されど草野球。

劇的な勝ち方はやっぱり気持ちいいし、感動するものです。

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