本日は、野球の守備位置を解説していきたいと思います。
とりあえずはサード限定でご説明していきます。
草野球のサードの守備位置、どのあたりが適切な位置なのでしょうか。
サードとセカンドを結んだ線よりやや後ろを守ったりしていませんか??
結論から言いますと草野球のサードの守備位置は、
キャンバスより1mほど前かつキャンバスより2〜3mショート側
が適切な位置です。
サードキャンバスより後ろに守る理由はありません。三塁線を少々空けていても構いません。
サードに求められる役割
- 高い守備能力、
- 強い肩
- 素早いダッシュ力
- 強い気持ち
高い守備能力
サードには高い守備能力が求められます。
速い打球から、ボテボテのゴロ、ポップフライ、様々な打球が飛んできます。ですので打球に対する高い守備能力が求められます。ただ、高い守備能力が求められる最大の理由は、一番多く打球が飛んでくるからです。近年では左バッターも増え、サードの守備機会というのは20年前、10年前に比べると減っているのではないかと思います。ただ、それでも草野球においては、サード、ショートへの飛球が圧倒的に多いです。
強い肩
サードの守備位置からファーストまではかなりの距離があります。三塁線の速いゴロを捕球してファーストに投げる際、プロでもワンバウンドで投げるほどです。それくらい遠いということです。なので、ファーストまで投げ切れる肩が必要になります。サード起用で困った場合、肩の強さで起用してもいいと思います。
素早いダッシュ力
草野球をしている人はお分かりと思いますが、サードで一番多い打球はボテボテのゴロです。
サード前、サードとピッチャーの間、三遊間ショート前のゴロetc…。
全てサードの打球です。足が速い子や瞬発力がある子がサードに選ばれるのはその理由もあります。
サードは、ボテゴロをダッシュして捕球しながら一連の流れでファーストへ送球。
往年の長嶋茂雄氏ですね。
これがサードの見せ場の一つです。
一番多い打球をいかにダッシュしてアウトにできるかがサードを任せられるかのポイントの一つです。
強い気持ち
サードは昔からホットコーナーと呼ばれてきました。
熱い(速くて強い)打球が来るということです。
逆に言うと見せ場でもあります。
サード正面のライナー。ライナーを横っ飛びでのキャッチ。
昔、子供の頃、速い打球は体で止めればなんとかなる!と教えられました。
昔の『ボールは体で止めろ論』ですねwそれがいいかどうかは置いといて、体でも顔でもボールがどこに当たろうが、
どんな打球でも止めたるで!捕ったるで!
くらいの気概がないとつとまらないと思います。
守備位置がベースより前、かつベースより離れる理由
そもそも、ベースの後ろに守る理由がありません。
草野球ではベースより後ろに守るメリットはありません。下がる理由がない。
逆にベースより前である理由を考えていきます。
サードの肩と打者の打球速度
サードの肩
ベースより後ろに守るのは、プロ野球、社会人野球、高校野球です。我らが楽しむ草野球はベースより前です。
ではプロ野球、高校野球と草野球なにが違うのか??
みなさんがプロ野球選手のように、ピッとファーストへ送球できるならキャンバスの後ろでもいいかもしれません。ただそうでないなら、ベースより前です。ほとんどの方は、プロ野球選手より投げれません。なので必然的に前です。
打球速度
打球スピードが違いすぎます。
打球速度 プロ野球160~200km/h 草野球100~150km/h
プロ選手の打球を実際に受けたことはありませんが、草野球でもエグいライナーを打つ方はいらっしゃいます。それでも、プロの方が圧倒的に速い(当たり前ですが、、)
打球の多さの比率
一番多い打球はボデゴロ
サードに飛ぶ打球のうち、一番多い打球はどんな打球か?
地を這うような打球が毎回飛んでますか?三塁線への打球がいつも飛んできますか?
一番多いのは、ボテゴロです。サードはボテゴロ。
ならば、前です。キャンバスより前。
三塁線に飛んだ数
前述にもあるように、一番どんな打球が多くて、どんな打球が少ないかです。
野球に限らずスポーツは確率論です。その確率から考えて、
三塁線への速い打球1試合で何回飛んできますか?10試合で何回飛んできましたか?
飛んでこないんですよ、三塁線。
なぜなら、三塁線よりベンチ側はファールだからです(当たり前!w)
つまり、サードとキャンバスのあの細い部分を抜けないとフェアじゃないわけです。
となるとフェアになる確率も低い。そこそこ空けておいても大丈夫となるわけです。
サードまとめ
サードには、強い肩、高い守備、ダッシュ力、強い気持ちが求められる。
ただ草野球において、
サード守備位置は、肩の強さ、打球の速さ、ボテゴロの多さから後ろに守る必要はなく、
サードはキャンバスより前、かつ三塁線を抜けることは確率論的に低いため、キャンバスより2〜3mショート側に守る。
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